村正・茶々丸ルート(魔王編)クリア

 私は知ってるぞ。茶々丸、このヒロインに、よく似たヒロインを!

 この茶々丸も、そのヒロインも。同じく、“大人の事情”という名目で不遇を強いられ、中途半端な準ヒロインのような立ち位置に置かれ、出番があれば色物・前座・ユーザーの感動を誘う当て馬。ヒロインに罪は無い。だからと言って、予算の都合や製作時間、スタッフ不足などがゲームを作るにあたってどれだけ大変なのかは分かる。最近はニトロの予算不足も深刻で、それについては正しい理解を持っていると思う。

 もちろん、最後の雷蝶との決戦直前、「今宵の虎徹は――血に飢えている」の台詞にぞわぞわっときた。うぉークライマックスだー! とか思ってた。でもなんだよあれは! 私のぞわぞわを返せ!

 彼女の時だってそうだった! 予算の都合で、ライターの都合で個別ルートを用意出来ず、他のヒロインのルートでの中核を担い、一番最後に自ら主人公と離別し、闘いの後に残った主人公やヒロイン達を大団円へと導いた。そんな外れ籤を引かされなければならなかった理由が、よもや金なんて!

 そのゲームの中で、私はそのキャラが一番好きだった。そして茶々丸もまた、装甲悪鬼村正の中で一番好きなキャラだったのに。私が好いたから、なんてボケたことは書かないけれど。どうしても恨まざるをえない。ちなみに、茶々丸によく似たヒロインっていうのは、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。彼女もまた、きのこの広げすぎた風呂敷を畳む役を負わされたのです。


 このルートは、村正ルートへの通り道にしか過ぎないということ。それが分かって、分かってしまってすごく悲しいです。でも致し方ないものなのかな、やっぱり。

 虎徹について。茶々丸自身がツルギだということは、なんとなく感じていたことではありました。でも茶々丸、雷蝶のことをやけに高く買ってるな、と思ったけれど。公方としてはともかく、将としては素晴らしいものなのか。茶々丸は雷蝶の政治手腕より、武将としての手腕を買ってたんだねぇ。たびたび、アイツに公方は向いてねぇとか言ってたもんね。

 影明の兜割りについて。これはなんだ。お決まりの、主人公の裡に秘めた潜在能力かよ。黒瀬との対決の時、あの構えを取った時はびっくりした。確かにあの人外魔境の光の師とあれば、兜くらい割れるわな。


 取り敢えずこのままじゃ納得いかない。いくもんかっ。即刻、続きに取り掛かるぞ。